2011.06.07

信じがたい惨状



3月12日私と妻は、警察署の前で再会することができました。

私を探そうとする妻を見かねて儀姉や親戚の叔父さん、その息子が
一緒に暗いトンネルを通って来てくれたことに、心から感謝しました。


みんなと一緒になった私たちは、家へと帰り道を歩き出しました。

帰るときは三鉄の線路沿いではなく、
仕事場にいつも通う道路にしました。

道路といっても、そこは泥や冷蔵庫から流されたであろう大量の魚や丸太、
横転した車などなどまともに歩ける状態ではありませんでした。

周囲の状況から、想像を絶する大津波だったことがわかりました。

太平洋セメントの工場をまたいで走る県道は、
筆舌しがたいほどの悲惨な状況になっていました。


帰る途中に目にした光景は、
病院の最上階から眺めたときには想像もつかないものでした。
家々は流され、どこに何があったのかまったく思い出せないほどに
遠くまで見渡せるようになっていました。

まるで、巨大な映画のセットの中にいるような感じで、
現実のこととして受け止めることができませんでした。

そして、私の住む地域に入ったとき、
ここでも惨憺たる光景が広がっていました。

流されて跡形もなくなった屋敷や、
形は留めてはいるがいたるところが壊れている家、
道をふさぐように粉々になった家屋、
3台の車がまるでミニカーを積み重ねたように重なっている光景
川に落ちている何台もの車、
壊れて歯が欠けたようになった堤防、

私は、こうした参上に我が家が大丈夫だということが
にわかに信じがたくなりました。


家にたどり着いて、我が家が無事だったことをあらためて確認できました。

しかし、我が家の無事を手放しでは喜べませんでした。
あまりにも多くの家が被災してしまったのですから。



私は、妻に「隣町(陸前高田市)の友達に会いに行かなかったのか」と聞きました。

妻は、「いつもなら私が行くんだけど、昨日は友達が我が家に来てくれたの。
そして、友達が帰ってから40分くらいしてから津波がきたの。多分友達は大丈夫だと思う」
といいました。


妻や我が家が無事だったことに心から安堵し、
なにものかにただただ感謝しました。



conv0015.jpg
左の2階建ての家の2階部分の窓のすぐ下まで水に浸かってしまいした。
壁の色の違いでわかるかと思います。
我が家は、青い屋根の物置のあるところです。
水は、庭すれすれの高さまできたそうです。

conv0017.jpg<



最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。
生かされていることに感謝。
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この記事へのコメント
良かった!良かった!
毎日テレビで流れている悲惨な映像をみて
自分の目を疑うような景色だったのに
当事者達は本当に夢であって欲しい気持ちでしょうね
しかし、その友人の事が気になりますね
Posted by shinwa嫁 at 2011.06.08 00:02
shinwa嫁さんへ

妻の友達は無事であったことが後日わかりました。
その方の旦那さんが、
「帰りがあと15分も遅かったらだめだったろう」といっておりました。

「まさかこんなところまで」と思うようなところまで、
今回の津波はおしよせたのです。
Posted by つぶやき at 2011.06.08 00:11
被災地の様子をテレビで見て驚きました。
何もかもが非現実的で…

今回の災害は地震よりも津波の被害のほうが
大きかったようですね。津波って恐ろしい
ですね。でも、ご無事で本当に良かったです。

私の友人も海のすぐそばに住んでいたので
それはそれは心配しましたが家族全員無事で
安心しました。
Posted by mimi at 2011.06.08 00:34
あの地震当日、仕事が休みだったので家にいました。
かなり長い時間揺れたので、自身に慣れていない(と思う)近所の中国人研修生の家へ走っていったのですが、当の本人は料理をしていました(苦笑
ほっとしたのもつかの間、その後テレビに映し出される津波に愕然としました。

「なぜこのときにいつもと違うことをしたのだろう?」
不思議なことですが、それこそ虫の知らせだったり、日ごろの行いによる加護だったり...。
つぶやきさん然り、奥様然り、です。

ご友人もご無事なようで良かったです。
Posted by mai at 2011.06.08 03:40
mimiさん

私たちの地域に限ってみれば確かに地震だけだったなら、こんな大きな被害にはならなかったと思います。

3月11日の2日前、9日の12時頃にも地震があって、それによる津波注意報がでました。
このとき実際に津波はきて、養殖施設に被害をだしました。
でも、規模という点から行くと小さいものでした。


小学校ときに体験したチリ地震津波の時は大きな被害がでました。
大きくても、このチリ地震津波くらいだろうという思いを多くの住民が持っていたのではないでしょうか。
このことが命取りになってしまった人もいたようです。

Posted by つぶやき at 2011.06.08 20:32
maiさん、妻は日本にきてからたくさんの地震を体験していました。

でも、今回の地震には恐怖を感じたようです。

私自身は、「これはやばいぞ」と思いましたが
なぜか恐怖はあまり感じていませんでした。

おそらく地震の時に私がいたところでものが落ちるということがなかったからかもしれません。
Posted by つぶやき at 2011.06.08 20:42
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